ブリヂストン 年末定例記者会見を開催

2016年12月05日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンの津谷正明CEOと西海和久COOは12月1日、東京都中央区の本社で年末定例記者会見を行った。

 会見で津谷CEOは、経営の最終目標「真のグローバル企業、業界において全てに『ダントツ』」の達成に向け、オリンピック関連などのブランド戦略の推進、技術をはじめビジネスモデルやデザインにおけるイノベーション、販売網の強化・拡充など2016年の進捗状況を振り返った。

 津谷CEOは、14年オリンピック公式パートナーになって最初オリンピックになったリオオリンピック、鉱山・農業機械向けソリューションビジネスの社内カンパニーの創設、2016年度グッドデザイン賞3商品、販売網の強化や拡充、「グループ&グローバルTQM大会」の開催など、今年1年のトピックについて触れた。

 この中で、2016年グットデザイン賞の3商品のうち、配管距離の自由度が向上するサイホン排水システムについて「商品ではなく、システムで受賞するのは初めて。新しい分野で受賞し大変誇りに思う」と評価した。

 また、販売網の強化や拡充については、仏SPeedy社の買収、独プノイハーゲ・マネジメント社との合弁事業を挙げ、「新しい形での事業拡張を進めることができた」と振り返った。

 西海COOは企業文化と経営体制の視点で2016年を振り返り、モータスポーツ活動、タイヤと化工品のソリューションモデル、タイヤSBUの更なる成長についてなどを紹介した。

 また、今年4月熊本地震で被災した熊本工場について、「熊本地震を振り返り、改めてBCPの準備と改善を進めていくとともに、防災の訓練を徹底化していかなくていけない」と強調した。

 また、タイヤSBUの更なる成長について、「国内生産の再編強化を着実に進めていく。一方、研究開発設備の拡充を着実に行い、グローバルR&D体制の最適化を推進していく」と説明した。

 質疑応答では、津谷CEOが来年のタイヤ需要の見通しとして「世界全体で2~3%の通常の伸び」との見方を示した。

 また、スノータイヤの販売について「早い降雪は恵の雪だった」と販売に手応えを感じると言及した。

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