年頭所感2017 東洋ゴム 清水隆史社長

2017年01月16日

ゴムタイムス社

 新年明けましておめでとうございます。皆様におかれましては、健やかに新春をお迎えのこととお喜び申しあげます。

 昨年12月に発表しましたとおり、当社は、事業を縦軸にとったこれまでの事業本部制組織を改正し、本年より、生産・販売・技術という機能別にくくった組織体制をスタートします。コーポレートも含め、それぞれが、真にその機能のあり方や考え方を深く理解、共有しながら、プロ意識をもった専門家集団となることを志向していくものです。事業を行なう各機能がそれぞれの役割に専念、強化を図るとともに、これをコーポレートの企画機能がコーディネート力を高めることで、事業価値の最大化をめざしていきます。

 迎えた2017年、当社はいよいよ新たな中期経営計画を始動します。

 ゴム、タイヤ業界にとっては原材料価格の反騰、外国為替市場での不安定な動きなど、グローバルに変化し続ける経済動向や社会情勢が事業活動や市場競争に影響を与えています。高くアンテナを張り巡らすとともに、常に気を引き締めるべき経営環境にあると考えています。

 こうしたなか、新組織体制における機能軸がそれぞれの能力を高め、全体で調和のとれた底上げを図ることができれば、当社らしさ、あるいは当社の潜在的な力をさらに引き出すことができると考えています。まさに「ひとつの会社」、ワンチームとなって課題を乗り越え、描いた夢をつかみに行く。そのような総合力と推進力を高めていきたいと展望しています。

 当社は昨年、度重なった不正の発覚に伴い、当社は新経営体制のもと、「免震ゴムの交換対応」「再発防止策の徹底推進」「事業計画の遂行と収益性の維持」という、それぞれ一つとして欠かすことのできない大きな経営課題に対峙してきました。引き続き、全役員・全従業員が強い危機意識をもって、対策と変革を断行してまいります。

 お客様から求められるものに対する使命を果たし、また、お客様から期待される以上のものを実現して喜んでいただく。当社は、これから新たに歴史を作っていくという決意のもと、社会から求められ、喜んでいただける存在感ある企業をめざし、2017年もグループを挙げてまい進してまいります。

 最後になりましたが、ゴム・タイヤ産業に携わる皆様方にとってすばらしい年となりますよう祈念申しあげ、年頭のご挨拶とさせていただきます。

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