世界最大規模のカスタムカーイベントである「東京オートサロン2017」が1月13~15日に千葉市の幕張メッセで開催された。ゴム関連では、タイヤメーカーのブリヂストン・住友ゴム工業・横浜ゴム・東洋ゴム工業・ワンリータイヤが出展し、目の肥えたカスタムカーファンに注力製品をPRしていた。
◆ブリヂストン
同社の国内外の様々なモーター活動と「最高の走りの歓び」を足元から支える、グローバル・プレミアム商品ブランド「ポテンザ」を軸に「クルマを操る楽しさ」「人とタイヤが一体となる楽しさ」を表現した。
ブースでは「ポテンザ007」を新車装着する「アストンマーチンDB11」、今年からポテンザのレーシングタイヤを装着する「スーパーGT300クラス」のメルセデスベンツなどの車両と、同社が支援して「インディカーシリーズ」「スーパーGT」「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」などのレースにに参戦しているドライバーのウェアやヘルメットなどを展示した。
また、これらのレースに参戦している、佐藤琢磨選手を始めとするドライバーらを招いてトークショーを開催し、モータースポーツの楽しみ方や、レースでのポテンザの重要性などの情報を発信していた。
◆住友ゴム工業
「ダンロップ」「ファルケン」の2つのブランド別々にブースを設け、それぞれの製品をPRした。
ダンロップブースでは「ドライブの楽しさをダンロップで。」をコンセプトに、2月に発売する低燃費タイヤ「ル・マンファイブ」やスポーツタイヤ「ディレッツァ ズィースリー」などを展示した。さらに、ブースではこれらタイヤのメカニズムを体感できるコーナーを設置するとともに、ステージでのイベントを通してドライブの楽しさを来場者に伝えていた。
一方、ファルケンブースでは「グルーブ~足元に、個性はあるか?~」をコンセプトに、展示商品をターンテーブルのように回転させることで、それぞれの商品の個性を表現した映像と音楽が体感できるコンテンツ「グルーブ体験」を始め、ファルケンが支援する「レッドブル・エアレースチームファルケン」で活躍する室屋義秀選手の機体模型、「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」の参戦車両「ポルシェ911GT3Rなどを展示し、ファルケンの若々しく躍動感があるブランドイメージを訴求していた。
◆横浜ゴム
横浜ゴムはタイヤとホイールブースを展開し、グローバル・フラッグシップブランド「アドバン」を全面にアピールした。
タイヤブースでは昨年からアドバン・レーシングタイヤをワンメイク供給するフォーミュラーレース全日本スーパーフォーミュラー選手権の2016年チャンピオン車両と、スーパーGT2016シリーズの参戦マシンを展示し、「アドバン=走り」を強く印象付けた。
また、「アドバン・スポーツV105」「アドバン・V701」などを装着した欧州車と国産車のドレスアップ・チューニングカーを展示。世界有数のハイパフォーマンスカーから国産車まで幅広い車種にマッチする、アドバンの高い技術力と走行性能をアピールしていた。
その他、ヒストリックカー向けに開発した「アドバン・HFタイプD」を初公開した。1981年に発売し、歴史的ヒット商品となったアドバン・HFタイプDを復活させるもので、ブースでは現在開発中のプロトタイプを参考出展した。タイヤサイズアンケートを実施し、愛好家のニーズを探っていた。
◆東洋ゴム工業
「トーヨータイヤ」「ニットー」の2つのブランドでブースを設けて製品をPRした。
トーヨータイヤのブースでは今春、国内で発売予定の「プロクセス・スポーツ」とSUV用タイヤ「オープンカントリーA/Tプラス」をメインに、「プロクセスR888R」を装着した「ポルシェ911GT3RS」、「オープンカントリーR/T」を装着したスズキ「ジムニー」などを展示した。
4年ぶりの出展となったニットーのブースでは、東京オートサロンの開幕に合わせて発表した、ハイエンドカー向けのUHPタイヤ「NT555G2」と、優れた低燃費性能を持つSUV用タイヤ「NT421Q」の新製品2種を中心に、既存のSUV・ピックアップ用タイヤとUHPタイヤを展示した。
さらに、レクサスと日本に1台しかない「マスタング・エレノア」に、日本製である新製品をそれぞれ装着し、ブースのコンセプトである「ジャパン・クオリティ」「米国のパッションとイノベーション」を表現していた。
◆ワンリータイヤ
ワンリータイヤは、保有ブランドの「ワンリー」「APTANY」を展示した。
同社は中国華南エリアにおけるラジアルタイヤの最大手で、米国や欧州など150以上の国や地域に製品を輸出するグローバルメーカー。日本市場の開拓を目指し、前年のオートサロンに初上陸。今年が2回目の出展となった。
ブースでは、今年2月から国内販売を開始するワンリーSR390」「ワンリースポーツレーシング」のスポーツタイヤを始め、今後国内発売を目指すコンフォートタイヤなどを展示し、日本市場での認知向上を図っていた。