2017年05月15日
コンチネンタルタイヤ・ジャパンマーケティング&コミュニケーションマネージャー宮川直子氏
「Upgrade your ride.コンチネンタルで、走りは思いのままに進化できる!」をキャッチフレーズに、日本市場でのプレゼンスを上げているコンチネンタルタイヤ・ジャパン。マーケティング&コミュニケーションマネージャーの宮川直子氏に、現況や今年の販売戦略を尋ねた。
――日本市場でのコンチネンタルタイヤの現況は
日本におけるビジネスは、1974年に、ディーラーの㈱ヤナセが、輸入車の補修用タイヤを扱うために輸入元になったのが始まり。2002年に横浜ゴムと合弁会社を作り、日本のカーメーカー向けに新車ビジネスを始め、補修用タイヤの輸入元も横浜ゴムに移った。そして、2014年、日本市場でより積極的にシェア拡大を図るため、日本法人を設立した。
現在は販路の開拓や、社内の組織拡張に力を入れている。
――昨年の販売動向は
それまでの販路開拓がようやく実を結び、2016年度の販売数量は前年比24%増となった。
アジア太平洋地域向けの戦略商品の他、「ギスラベット」、「バイキング」など、バリューゾーンのセカンドブランドを積極的に投入した。
2016年は、従来の販路に加え、量販店などとの直接取引も始まった。
そうした施策が、販売数量2ケタ増につながったと考えている。
欧州生産車の3台に1台が装着している事実を伝え、ブランディングにつなげたい
――今年の戦略について
弊社タイヤ部門のグローバル戦略「ビジョン2025」の中で、欧州以外の成長エリアに、地域のマーケットに合った性能のタイヤを供給する戦略を立てている。今年のアジア太平洋地域向け戦略商品として、「コンフォート・コンタクト・シーシー・シックス(CC6)」、「ウルトラ・コンタクト・ユーシー・シックス(UC6)」の2商品を春商戦に投入する。
アジアでは、アウトバーンがあるドイツほど高速性能を求めない代わり、静粛性や燃費を重要視する傾向がある。より静かで、乗り心地がよく、快適にドライビングができるタイヤを提供するのが、我々のアジア戦略のベースとなる。
そして、我々が一番訴求したいのは、ドイツで培われた高い技術力だ。欧州生産車の3台に1台は、弊社のタイヤを装着しているという事実を伝え、コンチネンタル全体のブランディングにつなげたい。
――具体的なプロモーション活動は
基本的には、販路によって求められるものが違うため、それぞれの要求に合わせた「テーラーメイドサポート」を行っている。
「CC6」と「UC6」の販売開始に先がけて、トレーニングキットを製作し、営業マンがそれを持って全国の取扱店を回っている。キットの中身は、実際のタイヤのカットサンプルや、タイヤの縦溝を通り抜ける騒音を抑える「ノイズブレーカー」のしくみが分かるツールなど。弊社の技術力が販売員に理解してもらえるよう工夫した。
また、昨年末に「コンチ・オンライン・コンタクト」という受注システムを導入した。取扱店が直接アクセスすると、在庫やオーダー状況が確認できるシステムで、大変好評を得ている。
――今期の注力商品は
まず「CC6」は、前モデルに比べ、さらなる快適性能、静粛性、耐摩耗性を追求しつつ、燃費性能、ハンドリング性能、ウェット性能などの向上にも成功した。また、日本で需要の高いサイズレンジを含む13~17インチの全32サイズを用意した。輸入車に限らず、国産のコンパクトカーやミニバンなど、幅広い車種に適合する。
2つめの「UC6」は、今回……