横浜ゴム 乗用車用スタッドレスタイヤ「アイスガードシックス」を9月から発売

2017年07月19日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは7月19日、乗用車用スタッドレスタイヤブランド「アイスガード」の新製品「アイスガードシックス」を9月1日から順次発売すると発表した。

 発売サイズは265/35R19・94Q~135/80R13・70Qの全95サイズで、今後も順次サイズ追加を予定している。価格はオープン。

 近年、除雪技術の普及や気温上昇による道路環境の変化から、スタッドレスタイヤには氷上性能に加えてウェット性能へのニーズが高まっている。

 アイスガードシックスは、アイスガードの基本コンセプトである「氷に効く」「永く効く」「燃費に効く」に加え、第4のベネフィットとしてウェット性能(「ウェットに効く」)を新たに追加。スタッドレスタイヤの最重要性能である氷上制動を大幅に向上させつつ、ウェット性能を一段と高めることを目指して開発した。

 トレッドパターンはイン側で氷上、アウト側で雪上性能に特化した非対称パターンを継承しつつ、氷雪性能はもちろん、ウェット性能も高めた専用パターンを開発した。

 特に、イン側のエッジ効果と接地性を向上させることで氷上でのグリップ力を強化。さらに新開発の「ダブルマイクログルーブ」が装着初期から優れた氷上性能を発揮するほか「クワトロピラミッドディンプルサイプ」が剛性を高め操縦安定性を向上している。

 コンパウンドには新開発の「プレミアム吸水ゴム」を採用。ゴムに配合した「新マイクロ吸水バルーン」の分散を均一化し、氷上で滑る原因となる氷表面の水膜の吸水効果を向上した。

 さらに、シリカの配合を増量するとともに、均一分散を促進する「シリカ高反応ホワイトポリマー」を新規採用し、路面への密着性を高めることで氷上性能とウェット性能のレベルアップを実現した。

 スタッドレスタイヤ用に開発した「オレンジオイルS」は経時劣化後もタイヤのしなやかさを保ち、氷上性能を長持ちさせる。

 これらの最新技術により従来品に比べ氷上制動性能を15%、ウェット制動性能を5%向上したほか、性能の持続性、低燃費性能も従来品同等レベル以上を確保した。また、静粛性にも配慮しパターンノイズとロードノイズを大幅に低減している。

アイスガードシックス

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