横浜ゴム モータースポーツ活動を積極展開 山石社長が会見

2018年04月26日

ゴムタイムス社

全日本スーパーフォーミュラ選手権の開幕戦で会見した山石社長

全日本スーパーフォーミュラ選手権の開幕戦で会見した山石社長

 横浜ゴムは4月22日、全日本スーパーフォーミュラ選手権開幕戦の決勝レースが行われた鈴鹿サーキットで、モータースポーツ活動計画に関する記者会見を開催した。
 記者会見には、横浜ゴム山石昌孝社長、野呂正樹取締役常務執行役員、阿部義朗モータースポーツ推進室長、秋山一郎MST開発部長が出席した。
 山石社長は、「弊社101年の歴史の中で、モータースポーツ活動は今年61年目を迎える。また、アドバンブランドも今年4月17日で、40才の誕生日を迎えることができた」とモータースポーツ活動について紹介し、新中計「GD2020」において、モータースポーツ活動は「技術戦略上、プレミアムタイヤ市場における存在感の更なる向上のためにも重要な位置づけだ」とし、「新中計スタートの年として、本年も積極的なモータースポーツ活動を行っていく」と話した。

モータースポーツ活動を積極的に展開すると説明する山石社長

 ワンメイクサプライヤーとしては、FIAワールドツーリングカーカップ、全日本スーパーフォーミュラ選手権、全日本F3選手権などにタイヤの供給を行い、「日本は元より世界各国でワンメイクサプライヤーとして活動していく」方針を示した。
 山石社長は本年の大きなトピックに「FIAワールドツーリングカーカップの獲得」を挙げ、「2006年から12年連続で「FIA世界ツーリングカー選手権」をサポートしてきた実績が認められ、2018年、2019年のワンメイクサプライヤーに指定された」とし、「欧州をはじめ多くの国や地域でサポートが決定しており、グローバルな展開を推進していく」と意欲を見せた。
 また、全日本スーパーフォーミュラ選手権では、現行のミディアムコンパウンドに加えて、ソフトコンパウンドタイヤを追加した2スペックタイヤを供給する。
 一方、コンペデイションがあるカテゴリーではスーパーGT、全日本カート選手権などにタイヤ供給を行う。
 GT500では、コンドー・レーシングの「フォーラムエンジニアリングアドバンGT―R」、レクサス・チーム・ウェッズスポーツ・バンドーの「ウェッズスポーツ・アドバンLC500」、チーム・ムゲンの「モータル・ムゲンNSX―GT」の3チームをサポートし、「三大供給体制を今年も継続」していく。
 GT300では、22チーム・23台にタイヤを供給し、供給チームと共に3年連続のシリーズチャンピオンを目指していく。
 最後に、「カートからトップカテゴリーまで満足して頂ける商品を提供し、安心して競技を楽しんで頂くと同時に、最高レベルの技術を追求していく」と話し、会見を締めくくった。

 同社は今後もモータースポーツをタイヤ事業のグローバル展開の一環と位置づけ、国内外での幅広いモータースポーツ活動を通して、ヨコハマタイヤの認知度向上を図るとともに、自動車産業およびモータースポーツマーケットの成長発展・活性化にも貢献していく。

 

 

 

 

 

 

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