日本ミシュラン プライマシー4を発売 ウェット性能4・5%向上

2018年06月21日

ゴムタイムス社

 日本ミシュランタイヤは6月18日、都内で新製品記者発表会を開催し、濡れた路面にも強いコンフォートタイヤ「プライマシー4」を7月2日から発売すると発表した。

 同社が2001年から販売しているプレミアムコンフォートタイヤのプライマシーシリーズの5年ぶりの新製品で、サイズは16~19インチの計36サイズ、価格はオープン。

 発表会の冒頭、ポール・ペリニオ社長はプライマシーシリーズについて、「ボディタイプを問わず様々な車種の要求を満たすことが出来る非常に高い基本性能を持っている」と紹介した。

 新製品プライマシー4は、濡れた路面での排水性能を高める新しい溝の形状が採用されていることと、低燃費性能とウェット性能を両立させた新配合のコンパウンドが用いられているのが特徴で、これらにより、濡れた路面でのウェットブレーキ性能が現行品に比べ新品時で4・5%、摩耗時で13・3%向上したほか、パターンノイズが軽減され静粛性が6%アップするとともに、省燃費性を示すタイヤラベリング制度では30サイズで現行品より高いグレードを取得し、5サイズでAA‐a等級を達成した。

 また、デザインも改良され、ミシュランマンとミシュランロゴを取り入れた新デザインでスリップサインが見つけやすくなったのに加え、18インチ以上のタイヤではサイドウォールにコントラストが鮮明なプレミアムタッチデザインが採用されている。

 発表会では大河内昌紀ブランド戦略マネージャーが開発の背景を説明し、現行品発売以来の最近5年間の傾向として、①衝突被害軽減ブレーキの装着率が伸びて約6割に達するなどユーザーの安全志向が高まっている、②ハイブリッド車や電気自動車が普及しタイヤに求められる性能が変化した、③ユーザーのアンケートでは新品時も摩耗時も雨天時の安全性が最も重視されている、の3点を挙げ、「コンフォートタイヤについては、これまで音が静かで乗り心地が良いという性能を追求してきたが、今回の新製品は、より安全性を高めるという機能を付加した」と述べ、「安全性が下支えになることでドライバーがより安心して運転でき、本当の意味でのコンフォートタイヤと呼べるのではないか」と評価した。

 新製品のプライマシー4は、ボルボXC40に新車装着されているほか、国内外の22車種で新車への採用が決まっている。

 

 

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