ニュースの焦点 勢い止まらぬタイヤ増産投資

2012年02月27日

ゴムタイムス社

?? 国内タイヤメーカー各社の増産投資の勢いが止まらない。タイヤ各社は中国、新興国市場でグローバルに拡大するタイヤ需要に対応、円高リスクを回避するとともに海外生産比率を高めている。
 ブリヂストンは需要が拡大する新興国市場での増産投資を中心に今期、前年度比42%増の2850億円を計画。タイ、中国工場の拡張、ベトナム新工場建設に充当。2012年のグローバルでのタイヤ新ゴム生産は前年度比5%増の199万㌧を見込んでいる。
 住友ゴムも新興国で生産を拡大。今期、過去最高の590億円を計画。うち約6割をタイ、中国、ブラジルなどの海外投資に充てる。今期の新ゴム生産予想は前年度比7%増の54万8000トンを見込んでいる。
 横浜ゴムは2012年度から3年間の経営計画「フェーズⅢ」の期間に総額1400億円の新規増産投資を実施し、年産2000万本強の生産能力拡充を行う。ロシア、中国、フィリピン、タイを中心に増産。新設工場は中国第3工場、インド新工場、北米新工場、中南米新工場を検討。今期設備投資は前年比倍増以上の551億円を計画。
 東洋ゴムは中期経営計画「中計’11」の5年間で総額1500億円の設備投資を計画。アジア、日本、北米のグローバル3極生産供給体制の構築により、2015年度に4500万本の世界供給を確立する。

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