ピレリ 日本、韓国、インドグランプリ用のコンパウンド選択発表

2012年09月13日

ゴムタイムス社

 ピレリは12日、10月に行われるFIA Formula One世界選手権第15~17戦、日本、韓国、インドグランプリ用のタイヤ選択を発表した。

 

日本グランプリには、P Zeroシルバー・ハードタイヤとP Zeroイエロー・ソフトタイヤが使用され、高速でチャレンジングな鈴鹿サーキットで性能と耐久性の両面を提供する。韓国グランプリには、P Zeroイエロー・ソフトタイヤとP Zeroレッド・スーパーソフトタイヤが選択された。この組み合わせは、昨年、木浦でのピレリのデビュー戦で効果的であった。2011年からカレンダーに加わったインドグランプリには、P Zeroシルバー・ハードタイヤとP Zeroイエロー・ソフトタイヤが使用され、デリーの高温なコンディションに対応する。

 日本の鈴鹿は、高速コーナーと低速でテクニカルなコーナーを併せ持つため、タイヤは、多様な要素と天候状態の下、効果的に機能する必要がある。ハードとソフトの組み合わせは、ドライバーたちに人気があるサーキットにおいて、130Rやスプーンのようなスロットル全開のコーナーでの高いGフォースによる不測の事態にも対応する。
 韓国では気温は高くなる可能性があるが、タイトでツイスティなトラックの特性とデグラデーションレベルの低さのため、ピレリのタイヤレンジ中で最も軟らかい組み合わせが効果的となる。この組み合わせは、モナコやカナダで証明されたように、十分なメカニカルグリップを供給しつつも耐久性について妥協しない。
 昨年、インドでは初めてのグランプリであったため、同社エンジニアたちは、ブッダ・サーキットに関して出来る限り多くのシミュレーションデータを収集した。今年のタイヤ選択は、リアルデータに基づいており、その結果、Formula Oneで最長の部類に入るストレートやタイヤに大きな負荷を課すマルチエイペックスのコーナーで最高のシーンを提供するため、ハードとソフトの組み合わせとなった。

 通常のコンディションにおいて、各ドライバーは、レース週末に6セットの硬い方のコンパウンドと5セットの軟らかい方のコンパウンドを供給され、金曜日のフリー走行以降自由に使用することができる。また同社は、ダンプコンディション用のCinturatoグリーン・インターミディエイトタイヤ(ドライバーあたり4セット)とCinturatoブルー・レインタイヤ(ドライバーあたり3セット)を各グランプリに持ち込む予定。

 

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