ブリヂストン 今夏電力量削減結果を発表 28%カットに成功

2012年10月30日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンは29日、今夏の使用電力量削減の取り組み結果について発表した。
 同社は政府による節電要請期間である7月2日~9月7日の間、同社グループが保有する31ヵ所の事業所(契約電力が500kW以上の大口需要家)のある全ての電力会社管内にておいて、使用電力の削減に取り組み、最大使用電力(以下、ピーク時使用電力)を2010年同期比28%削減した。これは、社内目標である20%の削減目標を上回る実績であり、昨年の東京電力管内における節電の取り組みに引き続き、2年連続で電力削減に貢献するもの。また、大口需要家以外の事業所やグループ従業員の家庭における節電への取り組みについても成果を上げることができたとしている。
 同社グループは大口需要家として、日本国内に31ヵ所の事業所を保有している。今夏の31事業所合計のピーク時使用電力は158MWとなり、2010年同期比28%削減した。
 ピーク時使用電力削減効果の大きかった取り組み例としては、自家発電のフル活用、省エネ設備への置換、消費電力量の「見える化」システムの全国展開、海外工場も含めた生産稼働の平準化、昼間生産の一部夜間へのシフトなどを挙げている。
 また、大口需要家以外の1178の事業所については、今夏の全事業所のトータル電力使用量を2010年同期比15%削減という社内目標に対し、20%削減した。
 また、節電啓発活動として昨年に引き続き、「節電プロジェクト」サイトを開設し、楽しんで節電に取り組むためのさまざまなコンテンツの提供を行った。また、国内グループ従業員を対象にしたe―ラーニングで家庭での節電を呼びかけ、11569人がその取り組みに賛同し、今夏の節電に取り組んだ。
 同社グループは今夏の節電への取り組みを通じて得られたスキームや技術などの成果を海外事業所へも展開し、国内外での環境活動の強化を図っていく方針。

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