横浜ゴム 米国にTB用タイヤ新工場を建設

2013年04月26日

ゴムタイムス社

 

横浜ゴムは25日、9月23日に米国ミシシッピ州ウエストポイントでトラック・バス用タイヤ工場の起工式を開催したと発表した。 起工式にはフィル・ブライアント知事並びに州政府関係者、野地彦旬社長はじめ横浜ゴム関係者など350名以上が出席した。
新工場は2015年10月からの操業を予定している。
 同社では初期設備投資額として3億米ドル、また第1期では約500名の雇用を計画しているが、将来的にそれぞれ4倍まで拡大する可能性があるとしている。500エーカーを越える土地に生産、倉庫、事務所などを備えた工場を建設し、年間100万本以上のタイヤを生産する計画。
 山本忠治ヨコハマタイヤ・マニュファクチャリング・ミシシッピ(YTMM)社長は「本日は横浜ゴム、ミシシッピ州、ウエストポイントにとって大変素晴らしい日です。新タイヤ工場建設に向けて前進できたことは、ブライアント知事、知事スタッフ、またすべてのミシシッピの人々の多大なご努力、ご支援があったからこそと深く感謝申し上げます。我々がミシシッピでの工場建設を選択したのは正しい判断でした」と挨拶した。
 また、ブライアント州知事は「本日は、横浜ゴムが米国において全くの白紙から初の工場建設をスタートさせる記念すべき日です。わずか5カ月前、横浜ゴムはウエストポイントでの工場建設計画を発表し、私は横浜ゴムの皆さん、州及び地域の関係者が迅速にプロジェクトを軌道に乗せた努力に対し感謝しました。私は近い将来再びこの地を訪れ、新工場の開所式を祝うと共にミシシッピがビジネスに最適な場所であることを世界に証明したいと思います」と述べた。
 北米市場(米国、カナダ)において、ヨコハマブランドのTB用タイヤはリトレッド更生性能(再利用性能)、燃費性能に優れることから高い評価を得ており、 同社では北米市場に対し、米国にあるTB用タイヤ生産専門の合弁会社GTYタイヤカンパニーと日本やタイからの輸出によって対応してきたが、益々増加する需要に対応すると共に地産地消体制をさらに強化するためには新工場建設が必要と判断していた。

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