ダンロップ、「エナセーブ」新商品発表会を開催 低燃費性能とロングライフ両立

2013年12月09日

ゴムタイムス社

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 住友ゴム工業は2日、低燃費性能と耐摩耗性能の向上によりロングライフを実現したスタンダード低燃費タイヤ、ダンロップ「エナセーブ EC203」を2014年2月から発売すると発表し、都内で新商品発表会を開催した。
 同商品は「新マルチ変性SBR」をタイヤトレッド部に採用することで、不要な発熱を抑制して転がり抵抗を低減すると共に、シリカの分散性を高めたゴムが耐摩耗性能を向上。また「パターン剛性の最適化」を図った結果、従来品と比べて耐摩耗性能をスタンダードターンで9%、軽・コンパクトカー専用パターンで17%向上し、ロングライフを実現した。
 同発表会では、最初に西実同社取締役常務執行役員タイヤ技術本部長が同商品の開発背景と技術特長について説明した。同社が販売している低燃費タイヤは全タイヤの約8割に達し、環境性や経済性を重視する顧客の指向は今後も高まることが予想される中、同社独自の市場調査により顧客は低燃費タイヤに対して「長持ちすること」を求めていると判明した。同氏は「エコタイヤの使用はすでに当たり前であり、新しい価値創造のため低燃費性能とロングライフの両立にチャレンジした」と説明。新マルチ変性SBRなどの新素材や真円プロファイルなどの新技術の優位性を比較画像とともに紹介し、同商品の高品質と高性能をアピールした。
 続いて登壇した山本悟同社常務執行役員ダンロップタイヤ営業本部長は、同商品を中心とした2014年夏タイヤのコミュニケーションプランについて説明した。同社は環境性能に優れた「エナセーブ」ブランドがロングライフという新たな価値により第2世代に進化したことをアピールするため、安全・信頼性・優しさを象徴するハートマークのアイコンを作成し、今後の広告展開に使用する。CMには、2009年より継続して歌手・俳優の福山雅治氏を起用。現状に満足せず進化し続ける商品イメージをアピールする。また従来より同商品の売上の一部によりタイやインドネシアでのマングローブの植樹活動を行う「チームエナセーブ」を実施してきたが、今年から国内でもユネスコと共同で日本の世界遺産環境保全活動を開始したほか、2014年より全国の店頭をキャラバンしワークショップなどを開催する「エコキャンプ」を実施すると発表した。同氏は「よりよい社会と豊かな自然の実現に取り組むとともに、お客様がより身近で親近感を持っていただけるブランドに育てたい」と抱負を語った。
 続いて、同製品のCM制作を担当するクリエイティブディレクター・箭内道彦氏が登壇し、トークセッションを実施した。箭内氏は同社の広告に対する姿勢について「伝えたいことがしっかりとある会社は、広告を作る立場としてやりやすい」と評し、製作中のCMで福山氏が種田山頭火の自由律俳句を朗読することを披露。箭内氏は、挑戦や旅が似合う福山氏と同製品には共通点があると語り「どれだけシンプルでまっすぐメッセージを伝えられるかにチャレンジした」と締めくくった。
 会場入り口には、同製品を装着した車のほか、店頭陳列イメージが展示され、同発表会に招待された販売関係者らが熱心に見入っていた。

 

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