ブリヂストン 津谷CEOと西海COOが記者会見

2013年12月09日

ゴムタイムス社

[ad#ads]

 ブリヂストンの津谷正明CEOと西海和久COOは2日、東京都中央区の本社で記者会見を行った。
 その中で、津谷CEOは消費税増税について、影響は考えられるが「様子を見たい」とし、TB用タイヤのリコールによる業績への影響に関しては「あまり大きな影響なない」との見方を示した。
 会見では、最初に津谷CEOが経営に関して、西海COOは事業展開に関して2013年を振り返った。
津谷CEOは、経営改革について「自分たちがやっていることは正しいとの思いを強めた」と述べた上で、ファイアストン買収25周年の記者会見や米国での記念パーティ、海外では初となる米国で開催したグローバルTQMなど、今年1年の行事を紹介した。
 その上で、来年に向けての抱負として「ファイアストン買収の際、当時の経営者は第2の創業ということを熱く語った。私たちはその思いを引き継いでいるつもりだ。それが真のグローバル企業にブリヂストンを変え、経営のあらゆる分野で断トツを目指すということであり、その手応えを改めて強く感じている」と述べた。
 西海COOはまず、コミュニケーションを活発化するため、国内外で対話集会を実施しており、以前は津谷CEOと一緒に行っていたが、対話の回数を増やすため、現在は別々に開催していると報告した。
 続いて、タイヤ事業のさらなる拡大に向けた取り組みとして、インド第2工場であるプネ工場の建設や、ベトナムと中国での増強計画など、加工品事業については、タイでのコンベヤベルトの生産、メキシコで自動車シート用ウレタンフォーム工場の新設を決定したことなどを紹介した。
 その後、質疑応答が行われ、消費税増税の影響について、津谷CEOが「駆け込み需要と、その反動があると考えているが、それがどの程度になるかは様子を見たい」と回答。
 TB用タイヤのリコールによる業績への影響に関しては「あまり大きな影響はないと見ている」(津谷CEO)、「第1ステップで点検する本数は限られており、第2・第3ステップをトータルで推計すると、そこそこ小さな数字になるのではないか。大事なことはお客様に心配をかけてしまったことで、その払拭に全力を傾け、ピンチをチャンスにするよう、顧客との繋がりを深めようということで力を入れている。財務的なインパクトは小さい」(西海COO)との見方を示した。

関連キーワード: