取材メモ2 中高年のエコ意識を需要に生かせ

2014年01月05日

ゴムタイムス社

 昨年暮れ、東京ビッグサイトで開催された国内最大級の環境展示会「エコプロダクツ2013」での一コマ。会場には、企業関係者の他、社会科見学のために首都圏近郊の小・中学生が多数来場していた。各ブースには子供向けの親しみやすい展示やスタンプラリーなどが用意され、各所で歓声が上がっていた。会場でもう一つ、企業向け展示会とは異なる光景を目にした。中高年の一般来場者が思いのほか多かったのだ。
 同展示会でカー用品を展示していた自動車用品小売業協会の担当者によれば、この世代はエコに対する意識がより高く、中高年の来場者は男女を問わずカタログ類をたくさん抱えており、積極的に質問してくるという。どうせ買うならエコ商品をという思いがあるようだ。
 カー用品小売りの最大手・オートバックスセブンが1号店を開店したのが1974年。当時20代だった若者が40年の時を経てリタイアし、第二の人生を歩み始めている。若者の車離れは進んでいるが、中高年の車への拘りはまだまだ強く、購買意欲も高い。各企業が生き残りをかけて環境対応製品やサービス開発にしのぎを削る中、エコ商品の差別化にも、中高年世代の需要を取り込むという視点が必要なのかもしれない。

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