ブリヂストン 「業界再編の予兆感じる」

2014年02月24日

ゴムタイムス社

新コンプライアンス委員会設置

 ブリヂストンの津谷正明代表取締役CEOは18日の決算発表席上、防振ゴムに関する米国司法省と米国独禁法違反で司法取引に合意したことについて、「皆様方には大変ご迷惑をおかけしましたことをお詫びいたします」と陳謝するとともに、その反省に立ち、「従来はコンプライアンス委員会を社内の人間を中心に設けていたが、来月から社外取締役を含めた新しいコンプライアンス委員会を設ける」と述べた。
 これまでのコンプライアンス活動を総括し、教育セミナー、誓約書制度、組織改革、人材育成についても、今後の改善点として挙げており、コンプライアンス活動の改革に対する決意を示した。
 また質疑応答では、タイヤ業界での提携解消や新たな提携の動きに触れ「大きな業界再編が起こる少し前の1970年代を彷彿させており、業界再編の予兆のようなものを感じる。自動車産業自体が電気自動車や自動運転など大きな変動を迎えそうで、タイヤについても新しい技術が求められてくる。この意味では規模、グローバルなネットワークというところが背景にあり業界でのこのような動きが進んでいるものと思われる」と述べた。

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