ブリヂストンは3月25日、経団連会館で第95回株主総会を開催した。
612名の株主が出席し(昨年は621名)、4項目の決議事項をすべて承認。質疑応答では7名の株主が質問するに留まり(同13名)、1時間14分という短時間(同1時間47分)で終了した。
決議事項では「剰余金処分」「取締役8名選任」「監査役1名選任」「取締役に対するストックオプションによる報酬支給」の4件を上程し、すべて賛成多数で承認された。
質疑応答では株主から、特殊タイヤの13年度実績が横ばいだった理由や、硬質ウレタン断熱事業からの撤退の理由と経緯などについて質問が出された。
これに対し会社側は、特殊タイヤは中国の景気や鉱物の市況が伸び悩んでいる影響で、中小型タイヤが前年割れとなったが、超大型は堅調だったことから前年並みになったと回答。硬質ウレタンについては、選択と集中の観点から事業性や継続性、採算などを総合的に判断した上で撤退を決めたと説明した。
また自動車用防振ゴム販売のカルテルに関して、原因と責任を問う声があった。これについては、原因は調査中とする一方、社外取締役で構成されるコンプライアンス委員会の力を借りて、ガバナンス体制のさらなるレベルアップを図っていきたいとの考えを示した。
2014年03月31日