JATMA 2013年の廃タイヤは300万本増加

2014年05月12日

ゴムタイムス社

 日本自動車タイヤ協会は4月24日、2013年廃タイヤ(使用済みタイヤ)リサイクル状況を発表した。
 それによると、近年、廃タイヤは代替燃料としての需要が非常に旺盛で、製紙等の利用先では国内発生分だけでは必要量を満たすことが出来ないため、海外から廃タイヤの切断品/破砕品を有価購入することによって、不足分を補っている状況が続いており、その使用量は、年々増加し続け、2013年では年間11万トンを上回る数量に達している。
 2013年(1~12月)の日本国内における廃タイヤ(使用済みタイヤ)発生量は、「タイヤ取替え時」「廃車時」を合計すると、本数では9700万本、重量では102万1000tとなり、前年と比較して、本数は300万本増加、重量は1万1000トン増加した。
 「タイヤ取替え時」の発生量は、本数では8200万本と前年に比べ200万本増加し、重量では89万4000tと前年より1万8000t増加した。景気の回復傾向により、市販用タイヤの販売が前年に比べ増加したことが主な要因となった。
 「廃車時」の発生量は、廃車台数の減少に伴い、本数では1400万本と前年に比べ100万本減少、重量では12万8000tと6000t減少した。
 2013年のリサイクル利用量は、合計で89万9000トンと前年より1万7000トン増加し、リサイクル率は88%と1ポイント増加した。発生量に占める構成比を利用先の業種別にみると昨年とほぼ同様であり、傾向は変わっていない。
 また、廃タイヤの不法集積・不法投棄状況調査については、2014年2月時点での不法集積・不法投棄の合計数量は、96件、3万6537t。
 昨年2月の調査時と比較して、3件の減少、242tの減少となった。
 なお、燃料用途での需要は依然として高く、全体的に不法集積・投棄は減少傾向にある。

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