東洋ゴム ドイツにタイヤ販売会社を新設

2014年04月30日

ゴムタイムス社

 東洋ゴム工業は4月28日、ドイツにタイヤ販売事業を行なう現地法人、Toyo Tire Deutschland GmbH(以下TTD)を5月1日に設立すると発表した。
 所在地はドイツのWillich(ヴィリッヒ)。社長は言水直樹氏。資本金は500万ユーロ。従業員数は17名(予定)。
 これまでドイツおよびオーストリア市場向けのタイヤ販売は、同社の欧州全域におけるタイヤ販売統括子会社Toyo Tire Europe GmbH(TTE)の販売部門によって展開していたが、欧州タイヤ販売事業全体の強化を見据えた組織改編の一環として、これを分社化し、販売に特化した独立法人を設立するもの。
 TTEは、販売部門の分社化により、欧州の各販売会社Toyo Tyre (UK) LTD.(イギリス)、Toyo Tire Benelux B.V.(オランダ)、Toyo Tire Italia S.p.A.(イタリア)、Toyo Tire RUS LLC(ロシア)およびTTDを傘下に置き、これらの統括機能の強化と管理機能の確立を図る。また、整合性ある価格政策や統一的なマーケティング展開、最適物流の構築など、より機動的なマネジメントを行なっていく。
 同社は、欧州市場は、依然として債権問題の影響など不安定要素が潜在的にあるものの、事業環境は底を打った感があり、同社ビジネスは順調かつ持ち直しから浮揚傾向にあるとし、欧州市場へは、昨年5月に稼動し始めたマレーシア工場から高付加価値品の生産供給を始めているほか、今回のTTEの統括機能強化、また先に発表したACミランとのプレミアムスポンサー契約を中心とした積極的なブランディングへの注力など、欧州圏におけるさらなる事業拡大とTOYO TIRESブランドのプレゼンス向上に努めていく方針。

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