ミシュラン 農機用新タイヤ発売 空気圧調整システムを初装備

2014年08月04日

ゴムタイムス社

 ミシュランは、「ミシュランウルトラフレックス テクノロジー」を採用した初のトレーラー用タイヤである「ミシュラン カーゴビブ ハイフローテーション」の発売を発表した。

 「ミシュランウルトラフレックス テクノロジー」はタイヤ空気圧コントロールシステム装備の農業用トレーラーに適した、ミシュラン独自技術。同製品は、2014年7月1日に純正装着タイヤとして発表され、2015年初めには国内市販市場でも入手可能となる予定。タイヤサイズは全5サイズ。

 タイヤ空気圧コントロールシステムは、作業の種類や作業を行う区画の土壌状態によってタイヤ空気圧を調整できる点、土壌をより効果的に保護し、車両の燃料消費を抑える点、車両が最適な速度で作動するため、農場の生産性が向上する点、タイヤの寿命が延びる点が特長。

 これらの効果はすべて、ミシュランが10年前から導入している独自技術「ミシュランウルトラフレックス テクノロジー」と低空気圧農業用タイヤ製品群によるメリットとなっている。低空気圧ミシュランタイヤの使用は、より効果的な土壌保護、生産性の向上、作業コストの削減を同時に実現する上で役立つ。

 同製品は、同技術を採用したタイヤのケーシングにより、タイヤ空気圧コントロールシステムを装備した車両に装着した場合、タイヤは農地での0・8バール(80kPa)から路面での4バール(400kPa)という空気圧の範囲で最高のパフォーマンスを発揮する。タイヤ空気圧をコントロールするシステムが装備されていない場合、一般的な競合製品では4~5バール(400~500kPa)の空気圧を要するが、同製品は平均空気圧2・5~3バール(250~300kPa)で動作する。

 また、同技術により、ミシュランタイヤは一般的な競合製品よりも2バール(200kPa)で約17%、4バール(400kPa)で約37%拡大とフットプリントを大きく確保でき、トラクションの向上と、より効果的な土壌保護を実現するとしている。

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