取材メモ 「ファルケン」ブランドをより強く

2015年01月02日

ゴムタイムス社

 住友ゴム工業は、タイヤブランドとして「ダンロップ」と「ファルケン」の2つのブランドを有している。同社は昨年、青山に期間限定で「ファルケン・カフェ」をオープンさせた他、今年1月9日から11日まで幕張メッセで開催される「東京オートサロン2015」に「ファルケン」ブースを出展。ブランド認知度の向上に努めている。

 最近の積極的なイメージ戦略の背景に、グッドイヤー社とのアライアンス解消問題が横たわっていることは否定できないだろう。

 同社の池田育嗣社長は、報道関係者に対して「グッドイヤー社との仲裁の内容や経緯については、一切答えられない」としながらも、「この一件をきっかけに、社内で『ファルケン』ブランドをより強くしていかなければならない意識が高まった」と述べている。

 「ファルケン」は、欧米では市販用タイヤとして独自のビジネスを展開してきたが、今年から中国でも販売を強化するなど、全世界で「ファルケン」のブランドバリューを上げていく方針だという。また池田社長は、メインの「ダンロップ」をうまく活用しながら、違う分野でのビジネスも展開できるのではないかとも語っていた。

 旧オーツタイヤ時代から、ファンの間で高い評価を得てきた「ファルケン」ブランド。ドイツ語で「鷹」を意味するその名の通り、大きな翼で飛躍の年を迎えられるかどうか、期待を込めて見守りたい。

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