2015年 自動車タイヤ国内需要見通し

2015年01月19日

ゴムタイムス社

 日本自動車タイヤ協会(JATMA)は昨年末、2015年の自動車タイヤ国内需要見通しをまとめ、発表した(本紙既報)。

 15年の新車用タイヤは、四輪車用計で前年比5%減の4273万4000本、市販用は同2%減の7037万8000本、新車用・市販用・特殊車両用・二輪車用を合わせた合計では同3%減の1億1816万本となっている。

 ●新車用
 新車用タイヤについては、14年は国内新車販売が増加(同2%増)した一方、輸出が減少(同4%減)したことから、四輪車用計で前年並みの4483万9000本との見込みとなった。

 15年は、国内新車販売が減少(同4%減)に転じ、輸出車も引き続き減少(同3%減)すると見て、四輪車用計で同5%減の4273万4000本との予測となった。

 内訳は乗用車用が同5%減の3561万2000本、小型トラック用は同2%減の577万9000本、トラック・バス用は同4%減の134万4000本。

 ●市販用販社販売
 市販用タイヤの販社需要動向では、14年の夏用タイヤは消費増税前の駆け込み需要の影響により、四輪車用計で同1%増の4734万本、15年は四輪車用計でほぼ前年並みの4725万4000本と見込んだ。

 14年の冬用タイヤは、昨年より降雪が遅れた影響で、四輪車用計で同1%減の2443万3000本、15年は高水準だった過去2年より下回るとして、四輪車用計で同5%減の2312万4000本と予想した。

 夏用タイヤは10年以来、5年連続でほぼ横ばいで推移。冬用タイヤは09年以降、4年連続で増加したが、需要が一巡したことで13年をピークに減少傾向にある。

 夏冬合わせた四輪車用合計では、14年はほぼ前年並みの7177万2000本、15年は同2%減の7037万8000本となっている。

 ●市販用販社在庫
 市販用タイヤの12月末販社在庫動向に関しては、14年の夏タイヤは前年の大幅減から増加、冬タイヤも増加が見込まれる。夏タイヤは四輪車用計で同6%増の188万5000本、冬タイヤは同10%増の206万8000本。

 15年は夏用タイヤは同3%減の183万2000本となるものの、冬用タイヤは前年並みの206万8000本との予測となった。夏冬合わせた四輪車用計では1%減の390万本となる見込み。

 ●メーカー出荷需要
 これら販社販売と在庫により、14年の市販用タイヤのメーカー出荷需要は、夏冬合わせて四輪車用計で同1%増の7206万9000本、15年は同2%減の7032万6000本の見通しとなった。

 これに新車用を加えると、14年は四輪車用計で前年並みの1億1690万8000本、15年は同3%減の1億1306万本。さらに特殊車両用と二輪車用を含めると、14年は前年並みの1億2210万9000本、15年は同3%減の1億1816万本になることが見込まれている。

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