横浜ゴム ロシアでOEタイヤの生産を開始

2015年01月16日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは1月15日、同社のロシアの乗用車用タイヤ生産販売会社であるLLCヨコハマR.P.Z.が2014年11月、新車装着用タイヤ(OEタイヤ)の生産を開始したと発表した。

 11月から日産自動車の現地事業所である日産ロシア製造会社が生産するSUV「エクストレイル」に「ジオランダー G91」を、さらに12月からセダン「ティアナ」に「ブルーアース E75」を納入している。

 今回のOEタイヤ生産は地産地消を推進する日産ロシアの要請に応えたもので、同社が生産するタイヤ品質の高さが認められて実現した。これまで同社は市販用タイヤを生産してきたが、今回OEタイヤの納入を開始したことでロシアにおける「YOKOHAMA」の存在感を一段と高めることができる。

 横浜ゴムは中期経営計画「グランドデザイン100(GD100)」の目標達成に向けた重要施策のひとつとして海外のOEタイヤ事業の強化を進めている。OEタイヤの開発には高い技術力が要求されるため、OEタイヤメーカーへのユーザーの信頼性は高く、市販用タイヤの拡販にもつながる。こうしたことから、特に生産拠点を置く地域では自動車メーカーへの納入獲得に取り組んでいる。

 LLC ヨコハマR.P.Z.は2008年12月に設立し、2011年末に日本のタイヤメーカーとして初めてロシアに乗用車用タイヤ工場を操業した。現在、ロシアは横浜ゴムにとって世界有数の大市場であり、継続的な生産能力の増強を進めている。現在の年間生産能力は操業開始当時(2012年)の2・3倍にあたる160万本に拡大している。

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