横浜ゴム タイの子会社が動物保護活動を実施

2015年04月27日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは4月24日、タイのタイヤ生産販売子会社ヨコハマタイヤ・マニュファクチャリング・タイ(YTMT)が、3月6日に同国のカオヤイ国立公園に生息する野生動物の保護を目的に「ソルトアースメイキング(塩土作り)」を実施したと発表した。

 食料不足が原因で絶滅危機に瀕している野生動物を含む国立公園内に生息する様々な野生動物を保護するため、人口的にミネラル、カルシウムを補給できる塩土エリアを作る活動。

 草食動物は生きていく上で必要不可欠なミネラルやカルシウムが食べる植物にほとんど含まれていないため、主に土から摂取している。

 今回、同活動を実施したカオヤイ国立公園は首都バンコクから約200キロ北東に位置し、野生のゾウ、シカ、その他絶滅の危機に瀕した野生動物が生息するタイ国内に残された数少ない地区のひとつで世界自然遺産にも登録されている。

 YTMTは、同社創業100周年にあたる2017年までに国内外の全生産拠点に50万本を植樹する「YOKOHAMA千年の杜プロジェクト」で植樹する苗木の種をカオヤイ国立公園で集めていることから、同国立公園で動物保護活動を実施することになった。

 当日はYTMTの従業員35名が参加し、約1mの深さまで土を掘り、そこに岩塩、カルシウムを撒き土と混ぜ合わせた。後日、雨によって栄養が土に浸透し塩土となり、野生動物は塩土の匂いからそのエリアに自然と集まるようになる。

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