JATMA 上半期のタイヤ販売 市販用・新車用ともに7%減

2015年07月14日

ゴムタイムス社

 日本自動車タイヤ協会(JATMA)はこのほど、2015年上半期のタイヤ販売本数を発表した。

 市販用は四輪車計3008万7000本で前年同期比7・1%減、特殊車両・二輪車を含めた数字では3124万9000本で同7・0%減となった。

 前年の1~3月が消費増税前の駆け込み需要で高水準だった反動に加え、前年のような降雪がなかったことで冬タイヤの需要が伸びなかったことが響いた。

 新車用は四輪車計2149万5000本で同7・3%減、特殊車両・二輪車を含めると2243万1000tで同7・2%減だった。

 消費増税の影響や4月1日から軽自動車税が増税となったことなどにより、5月まで自動車の生産が11ヵ月連続で前年同月を下回っていることが響き、四輪車計では1~6月の各月ともマイナスとなった。

 市販用タイヤは、前年同期の大幅増の反動により、1~3月は前年に比べ2ケタ減の低調な水準で推移した。4月は7%台の伸びとなったが、5月は前年割れ、6月は5%近い伸びと、増減を繰り返している。

 四輪車の車種別では、トラック・バス用が176万9000本で同7・1%減、小型トラック用が570万9000本で同9・2%減、乗用車用は2260万9000本で同6・5%減と、いずれも前年実績を下回った。

 中でも、トラック・バス用は1月が13・9%減、2月が同21・9%減、3月は同21・8%減と、前年同期が大幅に伸長した反動で、減少幅が著しかった。しかし、4月は同7・1%増、5月が同4・9%増、6月は同16・7%増と、1~3月の不振が嘘のように好調を維持している。

 小型トラック用は1~3月の2ケタ減に続き、4月はほぼ横ばい、5月がマイナスだったが、6月は同3・0%と回復の兆しを見せている。

 乗用車用は1~3月の2ケタ減の後、4月に同7・2%増と伸び、5月は前年割れとなったものの、6月は同4・5%増と上向いた。

 新車用の四輪車の車種別では、トラック・バス用が67万1000本で同2・4%増、小型トラック用は292万7000本で同1・0%減、乗用車用は1789万7000本で同8・6%減だった。

 トラック・バス用は、2、3、5月が前年割れとなったものの、1月は1・9%増、4、6月はいずれも10・1%増と、特に外国人観光客の増加でバスの生産が伸びていることを背景に、基本的には好調な推移となっている。

 小型トラック用も1、5月は落ち込んだが、それ以外の月は1~2%程度の堅調な伸びとなった。乗用車は車の生産が5月まで11ヵ月連続でマイナスとなっていることで、各月とも前年実績を下回っている。

関連キーワード: