ブリヂストン 米子会社がペップ・ボーイズ社を買収

2015年10月27日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンは10月26日、米国でタイヤ販売などを行っている大手自動車用品小売チェーンのザ・ペップ・ボーイズ―マニー、モー・アンド・ジャック(以下、ペップ・ボーイズ社)を約8億3500万ドル(約1002億円)で買収する最終契約を締結したと発表した。

 同社グループの米国完全子会社であるブリヂストン・リテール・オペレーションズ・エルエルシー(以下、BSRO)は、全米に2200店舗以上の自動車タイヤ販売、自動車整備・補修及び自動車用品を販売する小売店を運営しており、ペップ・ボーイズ社は小売店を米国35州とプエルトリコに800店舗以上を展開している。

 今回のペップ・ボーイズ社買収により、同社の小売店網が同社グループに加わり、BSROが運営する小売店網は約35%拡大する見込み。

 今回の買収に関する契約は、BSAとペップ・ボーイズ社両社の取締役会において全会一致で承認された友好的なもの。今後、BSROは、同社の完全子会社を通じてペップ・ボーイズ社の全発行済み株式を1株当たり現金15ドルで株式公開買付けをする手続きを開始する。

 なお、今回の株式公開買付け手続きが完了するにあたっては、ペップ・ボーイズ社の完全希薄化後発行済み株式総数の内過半数を占める株主がBSROによる株式公開買付けに応じること、その他米国ハート・スコット・ロディノ反トラスト改正法で定める待機期間が満了もしくは終了することなど通常の完了条件を満たすことが条件となる。

 今回の株式公開買付け手続き完了後、BSROの完全子会社とペップ・ボーイズ社の両社は合併し、当該合併に伴い公開買付中に買付けされなかった株式は1株当たり15ドルの現金を受け取る権利へ変換されることになる。以上の買収手続き完了後、ペップ・ボーイズ社はBSROの完全子会社となり、ニューヨーク証券取引所上場廃止となる。

 また、同件が同社の2015年12月期の連結業績に与える影響は軽微としている。

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