ブリヂストン 「レグノ」初の軽専用タイヤ 「GRレジェーラ」を2月に発売

2015年12月07日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンは12月4日、東京・南麻布の同社グローバル研修センターで、来年2月15日から販売する、プレミアムブランド「レグノ」初の軽自動車専用タイヤ「GR―Leggera(レジェーラ)」の発表会を開催した。

 最初にブリヂストンジャパンの長島淳二・消費財マーケティング部長が開発の背景として、軽自動車の高機能化が進み、タイヤ購入時にタイヤ性能を重視する軽自動車ユーザーが増加していることを挙げた。

 次に、ブリヂストンのタイヤ開発第五部の山口渉部長が「レグノの名にふさわしい静粛性と快適性、運動性能を実現するとともに、ライフ性能を大幅に向上し、低燃費とウェット性能を両立させた」技術について説明を行った。

 静粛性については、軽自動車で特に気になる周波数域の中・低周波ノイズを削減するため、パターンデザインに「千鳥サイプ配置」「ショルダー部圧縮剛性抑制サイプ」「3Dノイズカットデザイン」を採用。

 千鳥サイプ配置によりピッチノイズを抑制しブロック剛性を確保、ショルダー部圧縮剛性抑制サイプでロードノイズを抑制するとともにブロック剛性を確保、また3Dノイズカットデザインによってロードノイズを抑制した。

 さらに振動に合わせてシートの剛性を最適化するため「ノイズ吸収シートⅡ」を採用している。

 こうした技術により、荒れたアスファルト舗装を時速40kmで走行した場合、従来品の「エコピアEX20C」に比べ、騒音エネルギーを従来の24%、時速80kmでは29%それぞれ削減し、上質な静粛性を実現した。

 一方、快適性・運動性能については、静粛性のためのパターンデザインがそのまま快適性・運動性能の向上につながっていることに加え、インとアウトのサイド形状が異なる非対称タイヤ形状と、サイド部の剛性を強化したパワーサイド構造を適用することによって、快適性と操縦安定性を両立させた。

 さらに世界最先端のタイヤ解析技術「アルティメット・アイ」を使い、旋回時に設置面に発生する力分布を最適化してふらつきを抑制することで、ドライバーがハンドリングしやすい上に、同乗者の快適性も向上させた。

 このほか、ブロック倒れ込みを抑制して剛性を最適化した「3D・M字サイプ」により耐摩耗性能、「新トレッドゴム配合技術」などによりウェット性能と低燃費性能を向上。

 この結果、エコピアE20Cと同等の転がり抵抗を確保しつつ、ウェットブレーキ性能を4%向上させ、転がり抵抗は全サイズでAグレード、ウェット性能でも全サイズでbグレードを達成した。

 なお、デザイン面では、プレミアム感を出すため踏面にロゴを入れるとともに、レグノ共通のサイド外観にロゴを配している。

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