ブリヂストン 北米乗用車タイヤ工場に約200億投資

2016年01月07日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンは1月6日、同社の完全子会社のブリヂストン・アメリカス・インクの事業ユニットであるブリヂストン・アメリカス・タイヤ・オペレーションズ・エルエルシー(以下、BATO)は、ノースカロライナ州ウィルソン工場の乗用車用ラジアルタイヤ(PSR)の生産能力を増強すると発表した。

 総投資額は約1億6400万ドル(約197億円)で、今後5年間で段階的に増強を行っていく。

 2016年上期着工の第一および第二段階として、合計約1億ドル(約120億円)を投資し、16万7000平方フィート(約1万5515㎡)の延床面積に先進的な生産設備・技術を導入、2018年までにウィルソン工場のPSR生産能力を現在の3万2000本/日から3万5000本/日へ増強する計画。

 操業開始から42年の歴史を持つウィルソン工場は、同社グループの海外工場では最初にランフラットテクノロジー(RFT)採用タイヤの生産を開始するなど、イノベーションの先駆けとなってきた生産拠点。2016年には汎用リムにも装着可能なRFT採用タイヤ「ドライブガード」の生産を開始することに加え、今回の増強によりグローバルでの競争力を更に高めていくとともに、多様化かつ拡大の続く市場のニーズにこれまで以上に対応していく。

 ウィルソン工場は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州ウィルソン郡に所在。敷地面積は23万2258㎡。生産開始は1974年。生産能力は3万2000本/日。従業員数は1785名。

 同社グループは、2015年中期経営計画において技術・ビジネスモデルのイノベーションを掲げている。今回の北米事業における生産拠点の強化により、経営の最終目標である「真のグローバル企業」「業界において全てに『断トツ』」に向けて、従来以上に競争優位性のある製品をタイムリーに顧客に供給する体制を構築していく。

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