取材メモ 営業減益になったのは

2016年02月18日

ゴムタイムス社

 住友ゴム工業の15年12月期の連結決算の営業利益は、前期に比べ1割減となった。

 その要因に関する池田育嗣社長の説明によると、まず原材料価格は、天然ゴムでプラス132億円、石油関連資材でプラス234億円、その他でプラス11億円となった結果、プラス377億円となった。

 次に価格要因については、主に海外市場で実施した価格改定によりマイナス267億円。数量・構成他では、特に国内市場で販売が低迷したことでマイナス73億円。価格と合わせた販売要因の合計では、マイナス340億円となった。

 一方、原価要因では、生産性の改善を始めとする原価低減に取り組んだことで、直接原価ではプラス30億円。生産能力拡大のための増産投資に伴う固定費の増加がマイナス58億円。これらを合わせた原価要因全体では、マイナス28億円となった。

 為替についてはプラス1億円。米ドルの適用レートは前期の106円に対し今期は121円、ユーロは前期の140円に対し今期は134円で、ドルに対しては円安、ユーロに対しては円高となった。

 以上の増減要因に、経費の増加によるマイナス63億円、スポーツのマイナス12億円、産業品他のマイナス27億円を合わせると、金額ベースでは合計マイナス92億円の減益となっている。

関連キーワード: ·