取材メモ 利益の源泉は北米市場

2016年03月03日

ゴムタイムス社

 東洋ゴム工業は15年12月期決算で、売上高・営業利益・経常利益ともに過去最高を更新したが、説明会で清水隆史社長は「日本市場より、北米市場にビジネスボリュームがある」と述べた。

 所在地セグメント別では、15年度の日本の売上高は1516億4400万円で前期比7・5%減、営業利益は541億3100万円で同32・9%増、一方、北米は売上高が1888億1600万円で同18・0%増、営業利益は69億7800万円で同22・4%減だった。

 一見すると北米は増収減益だが、清水社長によれば、日本の営業利益には北米工場から支払われたロイヤルティー約270億円が含まれており、それを加味すると「日本の営業利益は約270億円、北米は約340億円となり、これが実力値」(清水社長)だという。

 ただ、営業利益率は日本・北米ともに18%となっていることから、清水社長は「収益の源泉は北米」であるものの「日本も利益体質を確立しつつある」との見方を示していた。

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