取材メモ 1・0秒の差とは

2016年03月11日

ゴムタイムス社

 日本ミシュランタイヤの新製品「ミシュラン・パイロット・スポーツ4」の記者発表会で、製品の特長について説明を行った平野哲也PC/LTタイヤ事業部プロダクトマーケティングマネージャーが、興味深い数値を挙げていた。

 それは、新製品と従来品であるパイロット・スポーツ3との、ウエット路面でのラップタイムの比較である。

 新製品は従来品に比べ、最速ラップで1・7%(1・0秒)、平均ラップタイムでは2・3%(1・4秒)向上させたというのである。

 一見すると、この数字はごくわずかなものに見える。しかし、GKNドライブラインジャパンの、1036mのテストコースで試験を行ったところ、1・0秒だと車3台分、1・4秒では4~5台分の差になって表れたという。

 この結果を示しながら、平野マネージャーは「新製品がいかにグリップ力が高く、コントロール&応答性に優れたタイヤであるかが分かってもらえると思う」と話していた。