取材メモ JATMAが準会員制度を導入

2016年04月11日

ゴムタイムス社

 日本自動車タイヤ協会(JATMA)が、4月から準会員制度の導入を開始した。これにより、正会員(日本国内でタイヤ製造を営む法人)に加えて、同会の目的に賛同し、理事会の求めに応じて同会の事業に協力する前提で、海外タイヤメーカーの日本法人にも門戸が開かれたことになる。

 国内タイヤメーカーが、グローバルを舞台に海外の有力メーカーとしのぎを削るようになってから久しい。一方、海外メーカーも世界有数の市場である日本に進出し、市販用を中心に営業強化を図っている。

 JATMAによれば、他国の同種団体においては、すでに同様の制度が導入されているケースがあるとのこと。そうした世界の趨勢をふまえ、日本においても多様な企業と調和を図り、業界の発展に役立てたい意図があるようだ。

 新制度の導入により、4月からはブリヂストン、住友ゴム工業、横浜ゴム、東洋ゴム工業が正会員となり、日本ミシュランは準会員という位置づけになった。

 同会の運営や施策の立案・決定は、これまで通り正会員が担い、準会員はその内容に基づいて参画する形になる。

 海外勢による準会員が増えればすそ野が広がり、新しい事業展開の可能性も見えてくる。各メーカーの動向が注目される。

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