タイヤ4社の1~3月期 円高など響き減収

2016年05月16日

ゴムタイムス社

 タイヤ4社の2016年12月期第1四半期決算が出揃った。為替が円高に振れていることや、競争激化の影響などにより4社とも減収となった。営業利益についても、住友ゴム工業がプラスになった以外は、いずれも前年同期の実績を下回った。タイヤ事業に関しては、東洋ゴム工業が微増収となった。

 ◇ブリヂストン
 ブリヂストンの2016年12月期第1四半期連結決算は、売上高が8257億9900万円で前年同期比7・6%減、営業利益は1084億5700万円で同6・7%減、経常利益は1034億9400万円で同10・6%減、親会社株主に帰属する四半期純利益は567億4200万円で同20・7%減。円高や北米のトラックバス用タイヤと特殊タイヤの販売数量減少の影響などを受け、減収減益となった。
 タイヤ部門については、日本では乗用車及び小型トラック用、トラック・バス用とも販売本数が前年同期を上回った。米州では北米タイヤ事業で乗用車及び小型トラック用の販売本数が前年同期を上回ったが、トラック・バス用は新車用の減少で下回った。特殊タイヤについては、建設・鉱山車両用ラジアルの販売量が、鉱山での在庫調整などによる需要減少の影響で前年同期を下回った。これらの結果、タイヤ部門の売上高は6797億2700万円で前年同期比9・6%減、営業利益は1004億900万円で同8・2%減となった。
 多角化部門の売上高は1496億8600万円で同1・7%増、営業利益はBSAM多角化での利益増加の影響により、80億3500万円で同17・7%増となった。

 ◇住友ゴム
 住友ゴム工業の2016年12月期第1四半期連結決算は売上高が1826億5600万円で前年同期比1・4%減、営業利益は136億7800万円で同12・8%増、経常利益は126億2400万円で同5・1%増、親会社株主に帰属する四半期純利益は167億5100万円で同117・7%増となった。
 タイヤ事業については、国内は市販用・新車用ともに売上高は前年同期を下回った。海外は市販用・新車用とも売上高は前年同期を上回った。この結果、タイヤ事業の売上高は1571億1600万円で前年同期比1・0%減、営業利益は124億9800万円で同4・9%増となった。
 スポーツ事業の売上高は170億7900万円で前年同期比0・3%増、営業利益は8億5300万円(前年同期は2億4200万円の営業損失)。
産業品他事業の売上高は84億6100万円で前年同期比10・1%減、営業利益は3億2300万円で同28・1%減となった。

 ◇横浜ゴム
 横浜ゴムの2016年12月期第1四半期連結決算は、売上高が1293億4400万円で前年同期比6・8%減、営業利益は68億6800万円で同42・0%減、経常利益は56億2900万円で同39・9%減、親会社株主に帰属する四半期純利益は36億2100万円で同37・9%減となった。
 タイヤ事業の国内新車用は、自動車生産台数の減少や価格下落により低調に推移。市販用は高付加価値品を中心に販売を強化し、販売量・売上高ともに前年同期を上回った。海外販売は、円高の影響や価格競争の激化で減収となったが、北米のSUV系タイヤの販売量増加によるMIXの良化をはじめ、欧州では市販用が好調に推移した。
 この結果、タイヤ事業の売上高は1008億1300万円で同6・9%減、セグメント利益は54億900万円で同41・9%減となった。
 MB事業の売上高は271億1100万円で同6・9%減、セグメント利益は14億3500万円で同41・6%減となった。

 ◇東洋ゴム
 東洋ゴム工業の2016年12月期第1四半期連結決算は売上高は953億2900万円、前年同期比0・6%減、営業利益は119億6800万円、同5・1%減、経常利益は97億9300万円、同8・1%減の減収減益決算となった。四半期純利益は製品補償対策費及び製品補償引当金繰入額を特別損失として計上したことにより、6100万円(前年同期は30億6300万円の損失)となった。
 タイヤ事業の売上高は761億8600万円、同0・4%増となり、営業利益は111億8200万円、同4・5%減。新車用タイヤは同社品装着車種の販売が好調に推移し、海外販売も新規ビジネスの獲得により、販売量、売上高ともに前年同期を上回った。
 国内市販用タイヤ及び海外市販用タイヤは販売が好調に推移し、販売量は前年同期を上回ったが、売上高は前年同期並みとなった。
 ダイバーテック事業の売上高は191億2500万円、同3・6%減、営業利益は6億7300万円同0・6%減の減収減益。

 

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