「空のF1」とも呼ばれる「レットブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ・チバ2016」が6月5日、幕張海浜公園で開催され、アジア人で唯一、同レースのマスタークラスに参戦する室屋義秀選手(チーム・ファルケン)が念願の初優勝を飾った。室屋選手は5日開催の決勝レースで、1回戦・2回戦を突破し、決勝ラウンドの「ファイナル 4」でも高い精度とスピードを誇るフライトを披露した。
チバ大会は全8戦行われる第3戦目にあたり、国内では昨年に続いて2度目の開催となる。
住友ゴム工業は、室屋義秀選手と昨年から「チームファルケン」としてサポート契約を締結するとともに、チバ大会のオフィシャルパートナーとして、昨年に続いてファルケンブランドで協賛しており、会場内では、全世界で展開する高性能タイヤ「ファルケン」ブランドの特設ブースを出展した。
レース直前、ファルケンブースで記者の質問に応じた、増田栄一ダンロップ執行役員タイヤ国内リプレイス営業本部長は「エアレースがきっかけとなり、タイヤブランドとしてのファルケンの認知度が上がっている」などと述べ、レースに協賛していることに対する成果を強調した。
同社はファルケンブランドを来場者にアピールするため、ブースの面積を昨年に比べて3~4倍に拡張した。
ブースでは、大空を飛躍体験できる逆バンジー2基を今回初めて設置するなど、ファルケンが持つ高揚感・躍動感のある、来場者参加型のコンテンツにした。
またブースでは室屋選手の機体模型(原寸大)の展示や、タイヤメーカーらしくタイヤを使ったDJブースの設置、さらに室屋選手への応援メッセージが書き込めるホワイトボードや同選手と一緒に記念写真を撮ることができる等身大パネルを設置するなど、様々なコンテンツを用意した。
その他、ファルケンのロゴが入ったうちわ4万枚をノベルティとして来場者に配布した。
同社はこれまでファルケン・カフェなどで、国内の消費者にブランドの認知度向上を図ってきたが、「今後はエアレースを中心にブランドを訴求することで国内での拡販につなげていく」(増田栄一タイヤ国内リプレイス営業本部長)と語った。
なお、今回のレースで室屋選手は、主翼部分にファルケンのロゴが入った機体でレースに参加した。残り5戦についても同機体を使用する予定で、室屋選手の初優勝を契機に、ファルケンブランドのさらなる飛躍が期待されている。