横浜ゴムは6月11日、8月から発売する「ADVAN FLEVA V701(アドバン・フレバV701」をはじめとするADVANシリーズの試乗会を開催した。
冒頭、石塚恒行広報部長が「アドバン・フレバV701は『楽しいハンドリング』をテーマに、車種も幅広く対応している。スポーティーなマインドを持つドライバーはもちろんのこと、多くのお客様の使っていただきたい自信作だ」とあいさつした。
試乗会前には、政友毅・消費財製品企画部長がアドバンの歴史など解説。藤本廣太・消費財製品企画部製品企画1グループがアドバン・フレバV701の商品企画について、小山範嚴新商品のタイヤ第一設計部設計1グループがアドバン・フレバV701の技術について説明を行った。
試乗会では、新たなハイパフォーマンス・スポーティ・タイヤであるアドバン・フレバV701の性能を実感するため、音比較試験をはじめとするウエット試験、絶対評価試験などを実施した。
音比較試験では、いずれも8000kmを走って摩耗した状態のアドバン・フレバV701とアドバンスポーツV105が装着された、フォルクスワーゲンの「Golf」が用意され、摩耗後の静粛性悪化を抑制した音比較ができるようになっていた。
一般的にスポーツ系のタイヤは、走行性能を追求することから、ロードノイズやパターンノイズが大きくなってしまいがちだ。
しかも、タイヤが摩耗した状態であるならば、普通は音を不快に感じてしまうはずなのが、アドバン・フレバV701では、路面からくるゴツゴツしたロードノイズのレベルが低く、助手席に乗っていても静かで快適さが感じられた。
ウエット試験では、やはりアドバン・フレバV701とアドバンスポーツV105が装着された、トヨタの「86」でウエット性能を確認した。。
雨の状況を再現するためにスプリンクラーで水が撒かれ、非常に滑りやすい状態で行われた同試験では、高速走行時のブレーキングで、アドバン・フレバV701とアドバンスポーツV105の差が車両約1台分できていた。
また、ウエット路でのハンドル応答性と舵の効きの良さも秀逸で、これだけウェットグリップ性能が優れていれば、雨の日の高速道路の運転も安心できると感じた。
絶対評価試験は、アドバン・フレバV701を装着した、プジョー の「308GTi」とスバルの「LEVORG」の2車種で行われた。
スポーツモデル系の308GTiとセダン系のLEVORGと車種が違っても、ドライ路からウエット路に入った時の操縦安定性の高さ、ハンドルを切った時の反応の良さは共通していた。
アドバン・フレバV701は、操縦安定性、快適な乗り心地、静粛性という性能までしっかりと目を配り開発されたスポーティータイヤだった。
発売サイズは265/30R19 93W~195/55R15 85Vの24サイズ。