東洋ゴム動画 学生たちのD1グランプリ~プロの世界に挑む~ | TOYO TIRES

2018年01月23日

ゴムタイムス社

 ドリフト競技の最高峰「D1グランプリ」。参戦するプロのドリフトドライバーたちは東京都お台場で開かれる開幕戦から各地で激闘を繰り広げ、再びこの地に戻り、シリーズチャンピオンを目指す。 そんなレースに挑む、プロのドリフトドライバー&学生の奮闘に密着したドキュメンタリーフィルム。

 

 

2017年10月7日、東京都お台場で行われたD1グランプリ最終ラウンドで、Team TOYO TIRES DRIFTの藤野秀之選手がシリーズ優勝を果たした表彰シーンから動画はスタート。プロドライバーたちの激しく競り合う様子が流れる。

 

 

次のシーンは、時は少し戻って2017年春。場所は関東工業自動車大学校。この学校では自動車整備士を目指す若者たちが日夜実践を通して技術を学んでいる。この日はドリフト侍こと、Team TOYO TIRES DRIFT の今村隆弘さん指導のもと、ロータリーエンジンをばらしては組み立てるという訓練を続けていた。車の心臓であるエンジンをメンテナンスするのはピットクルーにはとても重要な仕事なのだ。

 

 

そして、指導の中で「やっぱり失敗も挫折もあるし、そんなこともあるなかで、そういうことを耐えていく力も学校以外にそういったものを学べることと、実際にそこも勝負っていう場所に出るので、プロのワークスとか学生たちでそういうことに臨むのって夢があるじゃないですか」と語る今村さん。

 

 

その後、学校が終わっても学生たちは作業を続けていた。学生たちは今村さんの経営する会社の一角にあるガレージに場所を移して、今回の参加車輛、マツダのRX-7FC3Sの組み上げを急ピッチで進める。D1グランプリまであと半月で、まだまだ課題は山積みの中、今村さんの「まずは予選通過だぜ!!」の掛け声に、全員で「エーイ!!!」と声をあげて応えるシーン。

 

 

次のシーンではいよいよD1グランプリが開幕。日本中から集まったプロのドリフトドライバーたちのピットが並ぶ中、学生たちはずっと寝てないこともあり、眠そうな目をこすりながら作業をしている。このお台場では第1戦と第2戦が開催されるのだ。

 

 

開幕戦では車検の時刻を迎えたがエンジンがかかりらない。車体は何とか形にはなったものの配線に自信がなく、それが原因ではないかとのこと。配線に手を付けたのが2週間前。車検を通らず、残念ながら開幕初戦は失格。

 

 

その後、今村さんを走らせるために学生たちは車検の締切ギリギリまで調整を続ける。何とか車検をクリアし、いざ練習走行に向かうもオイル漏れが発覚。再びピットへと戻ってくる。Team TOYO TIRES DRIFTのエースドライバーの川畑真人さんも心配して様子を見にきた。学生たちはどこからオイル漏れているのかわからなかったが川畑選手が見つけ、破損している部品を発見。

 

 

第2戦の予選がスタート。練習走行ができず、エンジンルームから異常な白煙が噴出したままでスタート地点へ向かうFC3Sを不安な表情で送り出す学生たち。しかし、出走を目前にしての走行不可となった。原因は配線ミスだった。「エンジンがかからない状態で車を押しているのが見えた時にすごい悔しかった。せめてはじめてコースを1周でも走れたら…」と学生たちは語る。

 

 

3か月後、第3戦がつくばサーキットで行われた。前回のような、未完成な状態ではないものの自信は無いようだ。学業との両立ということもあり、学生たちも疲労の色は隠せない。そして練習走行ができないまま、予選へ。結果、残念ながら予選は敗退。学生たちも元気がない様子。

 

 

第4戦は大阪が舞台。改良と改善をくり返し、エンジンや足回りも強化。第4戦目にしてやっと走れるマシーンに仕上りいよいよレースへ。予選通過を目指すも、ドリフト自体はできるがスピードが出ずリタイア。車体もドライブシャフトが破損してしまっていた。

 

 

第5戦、第6戦はドリフトの聖地、エビスサーキットで開催。最終戦にはこの予選を通過し、更に単走で上位入賞をする必要があった。第5戦、今村さんはエビスサーキット名物の壁すれすれのドリフトを魅せるも予選敗退。いよいよ後がなくなる…。エビス2日目の第6戦、これが最後のチャンス。「車は70でも110くらい頑張っていこうか」と話す今村さん。

 

 

第6戦、単走予選前でのクラッシュ事故。しかし何とかメンテナンスも間に合い、予選へ。素晴らしい走りを見せたが、GPSを使った計測器がエラーとなり、観測不能。残念ながら、学生たちにとっての2017年のD1グランプリへの挑戦はこれが最後となった。

 

 

最後に、今村さんは「彼らをお台場の最前線に何がなんでも連れて行きたかった」と悔しい表情をみせたが、「学校で学ぶことも、学校以外で学ぶことも両方とも知っていることが一番大切。彼らはすごく得をした1年だと思う」とも語った。

 

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